空への旅のアイドリングは。

僕は空港で過ごす時間がとても好きだ。人は常にどこか
へ向かっている。ここにはステイせず。だからいつも
景色が変わる。その変化の中で過ごすわずかな時間
をとてもいとおしく思えるのだ。

今回はビジネスクラスなのでラウンジが使えるために
少し早めに空港を目指す。午後3時すぎ。
6時過ぎのフライトだから丸々2時間半はここで旅への
アイドリング時間である。

夜に向かう時間帯の空港というのはどこかせつなさが漂う。
暮れ行く空をながめながら、僕は赤ワインを片手に
ソファに座りいろんなことを考える。

AAのラウンジには何台かこういうふうに置かれた
PCコーナーがあるので、し忘れたメールチェックなども
PCを使って旅前に最終確認ができる。
今回は家を出る前に急遽仕上げた「週刊NY生活」
の原稿のレイアウトがぎりぎり編集長から届いていた。
ラウンジの大きな窓に映る景色をバックに、ちびちびワインを
舌の上で転がし自分の書いた文章を最終確認
する。これはある意味、至福のときである。
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子供たちは専用のパソコンコーナーでゲーム
にはまっている。ビジネスコーナー、少しアートを
眺めながらのんびりもできる。僕は野菜ステイックや
スナックを好きなだけとって
ソファスペースに身を委ねたり、アートをぼんやり
眺めたり。最初の30分くらいは
そんなかんじだ。
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やがて夕方の薄い光が夜を連れてくる一歩手前の
時間帯、5時を回る頃には、僕はバーで「日本食の
弁当」を注文した。刺身や筑前煮、そして天ぷらなど
にブラウンライスのおにぎりがついている。
意外に
ここでのんびり食したり飲んだりしている人が多かった
のは旅をする前に小腹がすくのを感じるから
だろうか?僕の場合は大抵いつもそうだ。
どうする?食べとく?乗ったらすぐに最初のミールが
でるよね?でも乗る直前に食べるぎりぎりミールのスリルと
美味さと言ったらないよね。空港という場所はどうしてこうも
人を甘美な世界へと誘うのだろう。


食後は、紅茶などをまた別のコーナーに移動して飲んでいると
あっというまにチェックインタイムがスタートしていることに
気がつく。ちょっぴりさみしい。でも僕は行かなければならない。
たとえラウンジを利用しないときであっても
なるだけ空港には早めに着くようにして、足つぼやったり、
duty free shopをまんべんなくチェックしたり、空港での時間の経緯を
楽しむようにしている。乗るまでに自分のテンションをじわじわあげて
長い空の旅に備えるのだ。
AAのラウンジはモダンだが少しミッドセンチュリー感
があり、デザイン的にも行き過ぎず
ちょうどいい塩梅だ。自分らしい時間を自分なりに幾通りも
クリエイトできる。さあ、僕の空の旅が始まる。
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by senrio | 2011-02-22 07:54 | 宝物ファクトリー
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